リサイクルトナーの回収センターとは

トナーを利用している人は回収センターについて知っておくと役に立ちます。回収センターはリサイクルトナー事業を支える重要な役割を果たしているのが特徴で、欠かせない存在になっています。ここでは消費者の視点でトナーの回収センターに関連する有用情報を紹介するので、今後、トナーを利用する際には有効活用して下さい。

→仕組みを知ってからリサイクルトナーを活用しよう


トナーの回収センターとは何か

トナーの回収センターとは、名前の通りでトナーを回収する業務を行っている施設です。不具合があったトナーやリコールになったトナーを回収しているわけではなく、家庭やオフィスなどで使用してトナー切れになった空のトナーカートリッジを回収しています。

使用済みのトナーカートリッジは可燃ごみや不燃ごみとして捨てて良いものではなく、回収に出さなければなりません。トナーカートリッジには再利用可能な部品がたくさん使用されていて、貴重な金属も用いられています。

限りある資源を有効活用して、持続可能な社会を築いていくためにも欠かせないこととして、トナーカートリッジの回収が活発に行われています。インクカートリッジやドラムなども同様で、メーカーが回収することを義務付けられています。

トナーの回収センターの運営会社はメーカーの場合もありますが、リサイクル業者の場合もあります。メーカーの場合には回収したトナーをリサイクルに回すこともありますが、部品を回収して新しいトナーを生産するのに用いるのが主流です。

だんだんとメーカーによる純正のリサイクルトナーも増えてきているものの、全てのトナーが対応しているわけではありません。一方、リサイクル業者の回収センターは義務による回収ではありません。リサイクル業者ではメーカーとは別に回収センターで回収したトナーカートリッジからリサイクルトナーを生産して販売しています。

つまり、商品を作るための回収サービスを実施する拠点として設けられているのが回収センターです。このように運営会社によって回収センターの存在意義にも違いはありますが、どちらの場合にも使用済みのトナーを無料で回収しています。

消費者としては使い終わったトナーを処分する方法として回収センターに対応してもらうのは、便利で社会貢献にもなるのがメリットです。

→リサイクルトナーと純正トナーの違いを考えてみよう

トナーの回収センターの使い方

個人や法人がトナーの回収先として回収センターを利用するときにはどうしたら良いのでしょうか。回収センターの使い方は簡単で、メーカーでもリサイクル業者でもあまり大きな違いはありません。回収センターに直接トナーを持ち込んでも回収してもらえる場合がありますが、窓口対応はしていない回収センターもあります。

回収センターの利用方法として主流なのは宅配便で送る方法です。トナーの回収センターの使い方の手順は一般的には以下のようになっています。まず、回収センターにトナーを回収して欲しいことを連絡します。電話で伝えるか、FAXまたはメールで回収申し込みを行うのが一般的です。

次に着払いの宅配便でトナーを回収センターに送付します。回収センターによっては申し込み手続きは不要で、申し込み用紙に記入してトナーに同梱するだけでも大丈夫です。

コンビニなどで宅配便を依頼しても、自宅に集荷にきてもらっても良いので簡単でしょう。また、リサイクル業者によるサービスでは自宅まで回収に来てもらうこともできます。電話やFAX、ウェブフォームなどから申し込みをすると、指定した日時に自宅まで回収に来てもらえます。

土日祝日も含めて対応していることが多いので、不要になった使用済みのトナーを簡単に処分することができる方法です。

回収センターとリサイクルトナーの関連性

回収センターで回収された使用済みのトナーは、リサイクル業者が運営しているセンターの場合にはリサイクルトナーになります。著しくトナーカートリッジが劣化している場合には再生が難しいのでリサイクルトナーにはなりませんが、整備をすれば使用可能と判断されたものは回収センターか工場で整備をしてトナーを充填します。

そして、リサイクル業者はリサイクルトナーとして販売することで利益を得ているのです。このようなビジネスモデルになっているからこそ、着払いの宅配便での回収を受け付けたり、自宅まで回収に行ったりするサービスを提供できるようになっています。

リサイクルトナーを使うときの回収センターの存在意義

回収センターの存在はリサイクルトナーを使う人にとって大きな意義があります。リサイクルトナーを使うときには自分が持っている使用済みのトナーカートリッジにトナーを充填してもらうか、販売されているリサイクルトナーを買うかの二つの選択肢があります。

販売されている物を買いたい場合には業者が在庫を持っていなければなりません。その在庫は使用済みのトナーを処分したいと考えた消費者が回収センターに出してくれた分からまかなわれています。そのため、リサイクル業者が無償回収サービスを実施しているからこそ、リサイクルトナーの販売が可能になっているのです。

もし回収センターの運営をしなかったとすると、リサイクル業者は使用済みのトナーカートリッジへのトナーの充填をすることしかできません。リサイクルトナーを使うときにはいくつかカートリッジがないと充填してもらっている間は印刷ができなくなってしまいます。

その不便さを解消する手段として、新たにリサイクルトナーを買えるのは便利なので、回収センターの存在意義は大きいのです。

回収センターで回収しているもの

リサイクル業者が運営している回収センターで回収しているものを最後に確認しておきましょう。回収センターでは使用済みのトナーを回収していますが、基本的に純正トナーしか回収に対応していません。互換トナーのカートリッジや汎用トナーのカートリッジは回収していないので注意しましょう。

また、明らかな破損がある場合にも回収を断られる場合があります。基本的には純正トナーのカートリッジであれば回収してもらえます。

回収センターリサイクルに欠かせない存在

メーカーやリサイクル業者が運営している回収センターは限りある資源を有効活用する上で欠かせない存在です。トナーカートリッジをリサイクルするための拠点としての役割を果たしています。リサイクル業者の場合にはリサイクルトナーを販売する上で必要不可欠です。

消費者がリサイクルトナーを買えるようにするための重要な存在としても機能しています。

投稿日: